「他力」モデルの問題

・無力感
・自助努力への過小評価
・治療者のカリスマ化*1
・相互性なき治療関係*2
・特殊な治療論への固着
・治療者の互換性がなくなる
ドクターショッピング*3
・治療方針に従えなかった場合のゆきすぎた自責感
・対人関係=治療関係になりやすい
・トラウマ的な治癒モデル*4への傾斜
・治療そのものの自己目的化*5
・「失敗」→「怨恨」となりやすい

*1:転移性治癒

*2:治療方針の絶対化

*3:理想の治療者の探求、あるいは治療不信ゆえの”嗜癖化”もありうる

*4:自己啓発セミナーetc.

*5:治療関係の慢性化

「自力」モデルの問題

・万能感
・「自己流」への過剰評価
・医療への蔑視と拒否*1
・上記に基づく、オルタナティブな治療法*2への反動的傾斜
・操作主義*3の問題
ドクターショッピング*4
・相互性なき治療関係*5
・治癒=超人化となりやすい
・自助努力が不足している(ようにみえる)ものへの不寛容
・「失敗」→「絶望」となりやすい

*1:それが必要な場合であっても

*2:民間療法、オカルト

*3:「自発性」と「自己コントロール感」の絶対化

*4:操作可能な治療者をもとめて

*5:「お薬だけくれればいいです」etc.

望ましい治癒感覚とは

・方法論的な折衷主義
・治療者との80〜90%の信頼関係
・治療関係における相互性(疑問点を話題にできる)
・「与えられるもの」と「勝ち取るもの」の中間態としての「健康」意識
・健康であっても透明化しない身体意識
・自発的・内発的に獲得されたかのように感じられる「他律性」の感覚
・”断念がもたらす自由”の感覚
・主体的選択にともなう「必然性」の感覚