2007-01-01から1年間の記事一覧

思春期ポストモダン

思春期ポストモダン―成熟はいかにして可能か (幻冬舎新書)作者: 斎藤環出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/11/01メディア: 新書購入: 21人 クリック: 165回この商品を含むブログ (76件) を見る 2003年に出版された「NHK人間講座 若者の心のSOS」…

ひきこもりを題材とした漫画の監修を担当しました。 久米田先生と同じ雑誌に名前が出る光栄。中川翔子さんの表紙が目印です。 タイトルは「15の夜〜cocoon・繭籠」。 掲載は週刊少年マガジン2・3合併号(12月12日発売)と 4・5合併号(12…

ひきこもりはなぜ「治る」のか?―精神分析的アプローチ (シリーズCura)作者: 斎藤環出版社/メーカー: 中央法規出版発売日: 2007/10/01メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 177回この商品を含むブログ (25件) を見る

トークイベントのお知らせ

メディアは存在しない作者: 斎藤環出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2007/10/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 52回この商品を含むブログ (30件) を見る すっかり告知が遅れてしまいましたが、私の新刊『メディアは存在しない』(NTT出版)の刊行記…

●榎本俊二『ムーたち』第2巻 解説●美術手帖2007年10月号 「『映画という謎』の分有」*1●ART iT 第17号 書評;会田誠「MONUMENT FOR NOTHING」●こころの科学136号 「『解離とは何か』とは何か?」 *1:ディビッド・リンチ「インランド・エンパイア」…

●ETV特集 10月7日日曜日 22時より 「生きづらい時代の大人たちへ 〜シンガー・馬場俊英のメッセージ〜」●爆笑問題のニッポンの教養 10月30日火曜日 23時より

美麗新世界

24日から27日まで北京に出張します。 2007「日中文化・スポーツ交流年」を記念して開催されるイベント 「美麗新世界:当代日本視覚文化」に参加するためです。 <企画概要> 日中国交正常化35周年を記念して開催される「美麗新世界:当代日本視覚文化…

BTの連載が単行本化します

「アーティストは境界線上で踊る」(仮) 税込価格 : \2,940 (本体 : \2,800) 出版 : みすず書房 ISBN : 978-4-622-07331-4 発行年月 : 2007.11現代アートの世界でいまなにが起こっているのか。引きこもりからアニメ、文学まで、現代若者文化…

夏期休暇は存在しない

●大阪 国立国際美術館 「現代美術の皮膚」展パンフレット*1●小説トリッパー2007年秋季号 「若者は『母なき世界』を浮遊する」*2●図書新聞 書評;ダニエル・タメット『僕には数字が風景に見える』(講談社)●木堂椎『りはめより100倍恐ろしい』(角川…

単行本と増刷

●単行本;ひきこもりはなぜ「治る」のか? 中央法規出版 10月頃刊行予定? 精神分析理論からみたひきこもりの「治療」について。啓蒙本です。●戦闘美少女の精神分析(ちくま文庫)が二刷になりました。 ※「社会的ひきこもり」とともに、ミネソタ大学出版局…

菊地さんからのお手紙

ご存じの方もおられるかもしれませんが、茂木健一郎さんと往復書簡をやっています。 いろいろ興味深い反響もいただいています。ありがたいことです。 先日は、なんと光栄にも菊地成孔さんからメッセージが。スパンクハッピーもDCPRGも持ってます。 しかし、…

望ましい治癒感覚とは

・方法論的な折衷主義 ・治療者との80〜90%の信頼関係 ・治療関係における相互性(疑問点を話題にできる) ・「与えられるもの」と「勝ち取るもの」の中間態としての「健康」意識 ・健康であっても透明化しない身体意識 ・自発的・内発的に獲得されたか…

「自力」モデルの問題

・万能感 ・「自己流」への過剰評価 ・医療への蔑視と拒否*1 ・上記に基づく、オルタナティブな治療法*2への反動的傾斜 ・操作主義*3の問題 ・ドクターショッピング*4 ・相互性なき治療関係*5 ・治癒=超人化となりやすい ・自助努力が不足している(ように…

「他力」モデルの問題

・無力感 ・自助努力への過小評価 ・治療者のカリスマ化*1 ・相互性なき治療関係*2 ・特殊な治療論への固着 ・治療者の互換性がなくなる ・ドクターショッピング*3 ・治療方針に従えなかった場合のゆきすぎた自責感 ・対人関係=治療関係になりやすい ・トラ…

高年齢化するひきこもりとライフプラン

以前お伝えしたシンポジウムの内容が確定しました。 概要はここにあります。切実でありながら、ほとんど取り上げられてこなかったテーマです。 関心のある方はぜひご参加下さい。 参加は無理だけど意見は伝えたいという方は、私宛にメールでご連絡下さい。 …

正しきイマージュの系統発生*1

なぜ「人体」か? 生物学者・エルンスト・ヘッケル(1834~1919)による、「個体発生は系統発生を繰り返す」というテーゼは、たとえば解剖学者・三木成夫による「おもかげの発生学」として、このうえなく優雅に変奏された。子宮の中の胎児の顔は、はじめフカ…

加藤泉展「人へ」

今年のベネツィア・ビエンナーレに唯一の日本人ペインターとして招聘された加藤泉さんの新作展です。見たほうがいいと思います。http://www.arataniurano.com/ 高橋コレクションのほうの展示には私が所蔵する加藤作品も貸し出し中です。http://www.takahashi…

セーフティネットの構築(1)

・両親は早い段階で現在の資産状況*1を文章化し、本人に伝える。・価値共同体としての家族から経済共同体としての家族への転換*2。・経済共同体の一員として本人を位置づけ、能力に見合った立場を担当してもらう*3。・本人の感情労働*4に対するなんらかの報…

「被害者」「加害者」「患者」のいずれでもありうる「あなた」自身のために

そして殺人者は野に放たれる (新潮文庫)作者: 日垣隆出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/30メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 178回この商品を含むブログ (118件) を見る 私は、司法精神医学について専門家を自称できる人間ではありません。なにしろ…

Inka Essenhigh 

画像取り込みの練習がてら、このところ気になる画家の作品を。 インカ・エッセンハイ。*1 ベーコン・ミーツ・村上隆? しかしgoogleで”インカ・エッセンハイ”検索しても16件しかヒットしない…http://www.inka-essenhigh.com/個人的には2002年代の作風…

シンポジウム「高年齢化するひきこもりとライフプラン]

ニートやひきこもりの問題領域で、今後浮上してくるのが「高年齢化」の問題です。すでに30代以上のひきこもりが3割を越え、40代、50代のケースも徐々に増えはじめています。両親が病に倒れ、経済的にも行き詰まって、心中を図るといった、悲劇的な結…

ヘンリー・ダーガーのファリック・ガールズ

(『ら・るな』創刊号、1994年) ヘンリー・ダーガーのファリック・ガールズ 昨年(1993年)10月、「パラレル・ヴィジョン−20世紀美術とアウトサイダー・アート」展が世田谷美術館で開催された。ぼくもひさしぶりに美術館に足を運び、名高いプリ…

原美術館「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語―夢の楽園」展

http://www.haramuseum.or.jp/※ブレンギンズ勢揃い!※少女たちの表情!※ HENRY DARGER’S ROOM 851 WEBSTER(和書) がショップで買える! 写真;ネイサン・ラーナー、デヴィッド・バーグランド、北島敬三、ジェシカ・ユー 文;キ…

最近の主な副業

● SITE ZERO vol.1 病の思想/思想の病に寄稿 ● 桐野夏生『残虐記』解説(新潮文庫) ● 金原ひとみ『アッシュベイビー』解説(集英社文庫) ● 美術手帖2007年6月号「特集 ヘンリー・ダーガー」に寄稿 ● ユリイカ2007年5月号「特集 米澤穂信」に寄稿 「距離と…

現在の主な連載

おたく神経サナトリウム(ゲームラボ) 和樹と環のひきこもり社会論(ビッグイシュー) 茂木健一郎氏との往復書簡「脳は心を記述できるのか」(双風舎ウェブサイトでの連載) http://sofusha.moe-nifty.com/series_02/ 時代の風(毎日新聞日曜版 5週毎)」 …

第65回世界SF大会 Nippon2007

に参加します。9月1日。詳細はまた後日。http://www.nippon2007.org/jpn/index.shtmlテーマは「オタクスタディーズ」。パネリストはおなじみの「網状」メンバー(東浩紀、伊藤剛、小谷真理、竹熊健太郎、永山薫)に、いまや腐女子のオピニオンリーダーのひ…

厚生労働省こころの健康科学研究事業

「思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と 精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究」 (主任研究者 齊藤万比古)に、参加しています。 デイケアなどの治療効果について、prospective と retrospective の双方向で、統計的に検証します…